一人旅だからこそのおもしろさを味わいに!~マルタ島旅行記
9月18日~23日までシルバーウィークに当社をご利用いただき 「関空発 人気のエミレーツ航空で行くマルタ島6日間」に行っていただいたお客様から 旅行記を寄稿いただきました。マルタ旅行を計画されている方は、ご参考にして下さい。
今年の9月のシルバーウィークはどこも飛行機がいっぱい そんなことはわかっていたが、どうしても大型連休のときは海外に行きたくなる 私にとっては2週間前の9月に入ってからでもなんとかならないかと考えてみたと ころ、SPCさんでマルタ島に席が空いているということで、今回はあまり知ら れていないマルタ島へ行くことになった。
SPCのスタッフの方が、以前マルタ島へ語学留学をされていたということで、 出発間際の予約でしたがいろいろとお手伝いして頂き、スムーズに出発まで行き ました。年に5回以上海外旅行に行っている私は、どこでもリュック一つで行く ことにしている。そして一人旅のとき、決まって旅先で行うことがある。
それは【ジョギング】です。
毎週末に友達とジョギングをし、マラソン大会にでるくらい好きだ。 大好きなひとり旅で大好きなジョギングをする・・・最高の組み合わせが楽しみ でひとり旅をしている。
ジョギングシューズと地中海でゆっくりするためにワンピース2枚とジョギング ウェア、あとはお気に入りの本4冊と音楽、洗面用具だけもって出かけることに した。私も会社に働く26歳の会社員、連休前日まできっちり働いて、23時45分発 エミレーツ航空で飛び立つことになった。
エミレーツ航空は座席も他の航空会社の座席よりひろく、本当にフライト中は快 適。本を読んだり、お酒を飲んだり、ゆっくり最新の映画を見たり…あっという 間にドバイに着いた。
ドバイ空港は最近リニューアルオープンし乗継しやすくなったようで、すぐにマ ルタ島行きのゲートへ行くことができた。そして、またエミレーツでマルタ島へ!
ドバイ空港
ついにマルタ島到着。 空港から出るとすぐにバスを見つけることが出来た。マルタのバスはすべて首都 ヴァレッタ行きのため、それほど複雑ではない。とりあえずはヴァレッタに行っ てからいろいろ決めようと思った。
マルタ島は広さが淡路島と同じくらいの小さな独立国(イタリアだと思っている 人も多いですが…)。ヨーロッパでは珍しい英語圏、なのでヨーロッパからの語 学留学生やご夫婦の旅行者は多かった。治安がヨーロッパ一良いと言われている。
空港からバスに揺られながら、景色を見るときが「私、生きてるな」思う瞬間。 この国が自分に合うかどうか本当にこのときにだいたいわかる。
バスから見た感じは古い建物が多く、ヨーロッパの風景とは少し違うレトロな感 じ。新しい建物が少なく緑が多い国だった。バスで首都ヴァレッタに到着し、シ ティゲートをくぐるとあんまり人がいなかった。着いた日は土曜日でお店も結構 しまっているが、もともとそんなにごちゃごちゃした街ではないなと思った。少 しぶらぶら散策し、とにかくホテルにチェックインのため、ヴァレッタからバス で30分程のところにある「セントジュリアン」という街に行くことにした。
たどたどしい英語でバスマップを案内所でもらい、セントジュリアン方面に向か う60番台のバスを探す。バスは47セントを先に払い乗ることになるので、細かい 小銭を持っていないといけない。 たまたまみつけた62番のバスに乗って、念のためバス運転手さんにセントジュリ アンに行きたいと先に伝えたら、着いたときに声をかけてくれることになった。 バスに乗ってホッとしていたら、海沿いの道に出た。そこには地中海の風景で写 真で見たことがあるきれいな風景があった。なんて空がきれいで広いんだろう…
ホテルはバス停や繁華街近くの【ラファエル・スピノーラ】。 こじんまりしたホテルだったが、清潔感のあるヨーロッパらしいホテルだった。 さっそくホテルでお風呂につかり、持ってきたインドで買ったワンピースを着て 夕方の街を歩くことにした。
この界隈は海に面しており、ところどころに気持ちよくベンチが並んでいる。 マルタの人々は本当にやさしい。ひとりで来たのか!こんな子が!みたいなこと をよく言ってくれた。英語なので、気兼ねなく中学生程度の英語でコミュニケー ションが取りやすかった。
セントジュリアン
きれいな夕暮れの地中海は今までの見た中で一番きれいな夕暮れだった。 天気がいいので、私も地中海の見えるレストランへさっそく入ってみた。 スタッフの人にお勧めを聞き、ここのショートパスタは世界一だと言っていたの で、それをオーダーすることに。するとワインをサービスしてくれた!もともと ひとりでごはんを食べることはなれている。友達との楽しい会話での食事をとて もおいしいが、こんなふうに知らない土地でひとりでごはんを食べ、はじめての 味に出会うのもひとり旅の醍醐味だと思う。
そんなこんなでマルタでの一日目が終わった。
ラファエル スピノーラホテル(外観)
ラファエル スピノーラホテル(部屋)
今日から本格的にぶらぶら。 まずはやっぱりヴァレッタ。景色がきれいで有名な高台にあるアッパーバラッカ ガーデンへ。すごく心地いい風を感じながら緑の中を歩くと、海と向こう岸のヴ ィットリオーザが見える。 ベンチからきれいな景色をぼーっと見ていると、陽気なおじいさん2人組が…。 どうやら地元のおじいさんらしく、私にいろいろ尋ねてくる
どこからきたの?何しに来たの?なんで一人なの?イタリア旅行のついで?
質問攻めだが、聞き取りやすい英語のため、会話は自分でも不思議なくらいわか った。少し話していると、なにやらヴァレッタの案内をしてくれることに。 小さなマルタ島は昔からフランスやイギリスなどに占領されていた時期があった せいで、ヴァレッタは高い厚い壁で覆われている。ヴァレッタのシティゲートの 上にも行けるとのこと。ガイドブックにも載っていなかったので、地元の人しか なかなかこない場所だと思う。実はシティゲートの上は公園になっていた。そこ の上におじいさん二人に体を持ち上げてもらい、マルタ島全体を見ることができ た。 すごい景色!こんなところは、少し小さめの人じゃないと登れないから、きっと マルタの人もここまできれいに全体を見たことがある人は少ないと思う。
少しカフェでビールを飲みながら話をして、そのあとは一人でヴァレッタの街を 散策するのでお別れした。 海沿いを歩きながらヴァレッタの街を一周すると、またおじいさんたちに会った。 それくらい小さな街。 明日はどこ行くのかと聞かれたので、ヴィットリオーザと答えると、自分たちの おうちの近くだから案内してくれるという。 明日は独立記念日らしく、そのパレードがあるときいたので、そのパレードを見 てからの11時に指定された教会で待ち合わせ。そんな感じで2日目が終わった。
陽気なおじさん2人組
3日目。
ホテルの近くにおいしそうなパン屋さんがあったので、そこでパンを買って食べ
た。余談だが、マルタ島のパンはすごくおいしかった。
マルタの食べ物はどこの店も手作りでおいしいし、なによりも安い。水と一緒に
おっきなパンをかっても1ユーロしない。物価が高いイメージがと思っていたが、
ここではあんまり高いという感じはしない。
今日の行き先はヴィットリオーザ。到着後、教会ではあの二人がトーストを食べ
て待っていた。地元のお店の前のテラスで食べていて、まわりは地元の人ばかり。
日本人はどうやらあまり来ないらしく、私のことを物珍しげにみる警官3人組。
私をカメラに収めようとするおじさん。赤ちゃんまで私をかまってかまってと突
っついてくる始末。そんなところであんまりトーストを食べられないと思ったの
で、とりあえずでることに。そして一通り遺跡を散策し、ガイドしてもらった。
昔の街並みが色濃く残るヴィットリオーザの散策は楽しい。石でできたおうちは
カラフルだがけっこう年数がたっているのでいい感じに色痩せている。坂が多い
し、道は狭くわかりにくいが必ず海岸には出れるので、ここも安心。
歩き疲れたので、二人と地元の海鮮料理のお店に行くことに。でてきたのはワイ ンと海鮮ピザ。マルタの人は本当によく食べる。 ここでまた二人とお別れして、ホテルのあるセントジュリアンに帰ることに。 今日は日曜日なのでセントジュリアンで夜のミサがあるという情報をホテルの人 から聞いて行くことにしていた。日曜の夜の教会は少し怖いが、やっぱり日本人 と違い信仰心があるのがいいなとおもった3日目だった。
4日目。今日が観光をきちんと楽しめる最後の日。行きたいところが2つあった。 自然がきれいなゴゾ島か、マルタ島の古都であるイムディーナ周辺。 悩んだ挙句、びびりな私は明日の帰りに間に合わなかったらどうしようと思い、 ヴァレッタからバスで40分のところにあるイムディーナ周辺にした。 イムディーナに向かっていると、ロシア人に声をかけられた。 去年もマルタ島に来たらしく、もしよければイムディーナを案内するよといわれ たので、好意に甘えることに。
バスを降りると古き良き落ち着いた雰囲気のイムディーナの街の中へ。 街を一通り案内してもらい、その後景色がよく見えるという人気レストランでイ ムディーナ名物のサンドイッチとビールで乾杯。 こういう人との出会いがひとり旅の最大の魅力。いろんな話をした…が、ロシア の人は英語はとっても早く聞きにくかった。
そのあとおしゃれなガラス工房に連れて行ってもらい、家族や友達、会社の人に お土産。とてもきれい。カラフルさがヨーロッパっぽいなと思った。
隣町のラバトへに行く。緑の高級住宅街のようなところを通り抜けると教会が。 カタコンベという教会の地下にある昔の墓地を散策。英語の案内を聞きながら、 2件カタコンベを見学。ロシア人にも解説してもらいとても楽しかった。 歴史好きなおじいさんが6人と私とロシア人。おもしろい組み合わせ。 少し疲れて教会そばのカフェでまたビールを飲む…。
最後の夜はとっておきのバリ島で買ったワンピースでひとりで高級ディナーを。 白ワインと名物ウサギ料理を堪能。ウサギ料理はおいしかったが、味付けが少し 濃い。おかげでワインを3杯も飲んでしまった。
5日目、最終日。
今日はジョギングをたっぷりして景色をやきつけるように公園でぼっとすること
にした。ホテルに帰ってくると受付の人とも顔見知りになり、それなりに会話す
るようになった。ホテルの朝食もあまり変わり映えしないが、ハムやチーズ、フ
ルーツ、コーヒー紅茶、パンの種類も常時3種類くらいあり、なかなか満足でき
た。いつもいるおじさんに挨拶することも日課になっていたのに、もう帰るなん
てすごく寂しい気がした。
チェックアウトし、大きなリュックを背負って最後に行きたかったのは、ヴァレ ッタの聖ヨハネ大聖堂。どうやらこの教会はリュックは背負いながらの見学はダ メらしく、手で持てと言われたが重すぎて持てずにいた。そうすると案内人の部 屋に連れていかれて、ここに置いて行けと言われた。いつもの海外一人旅なら意 地でも背負っていくが、治安の良さを見てきてので、大丈夫だろうと荷物をおい てゆっくり見学。マルタ島の教会は骸骨の絵が多い。なんでだろう?結局最後ま で真相はわからなかったが、シンプルな外見よりも中は広くきらびやかな感じが した。
そうしているうちに飛行機の出発時間が迫ってきた。 急いでバスへ乗る。最後のバスは1時間半乗車。眠かったけど、心地よい風が気 持ちよくて、街並みをみていたらあっという間に空港へ。
マルタ島は本当にのんびりできた。海外旅行だからと力むことなく、力を抜いて いろんなところに行けたことが本当によかった。 安くヨーロッパへ行けるのもマルタ島の魅力の一つ。まだまだマイナーな国、 だからこそ今行くことをお勧めしたい。 次の旅行もマルタ島…と思わせてくれるようないい国だった。 もう一度行きたい国のリストに入れておこう…。
※この旅行記は2009年9月に書かれたものです。最新の情報はご自身でご確認ください。
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