創立25周年記念旅行体験記「ギリシャ旅行記」
12/27出発 カタール航空で行く アテネ7日間に参加されたS.Yさんからのご投稿です。ギリシャ旅行を計画されている方は、ぜひご参考にして下さい。
私のギリシャへの憧れは、小学校時代にまで遡ります。理由は2つ。1つ目は里中満智子さんの漫画「ギリシア神話」の大ファンだったから。2つ目はアン・ブラッシェアーズのヤングアダルト向けの小説「トラベリングパンツ」の大ファンだったから。本当にミーハーな理由ですが、それでも行きたいと思うきっかけには十分な理由でした。
そして今回念願叶って母とギリシャへ行くことになりました。私は今までヨーロッパの数多くの国を旅行しましたが、ギリシャはお気に入りの国ベスト3には確実に入ると思います。行った都市はアテネ、メテオラ、サントリーニ島の3都市。それぞれの思い出を紹介します。
<アテネ>
素晴らしい街の一言に尽きます。私は旅行をする際、大きすぎず小さすぎない都市が好き(大きすぎると観光するのに疲れるし、小さすぎると見所が少ないから)なのですが、アテネは私にとって程よい大きさでした。食べ物も美味しく、人も優しい…1日通えば、お店の人に顔を覚えてもらえます。料理も美味しく、デザートも美味しく、物価は安くてショッピングストリートにはたくさんのショップが…本当にショッピング天国です。
そして、パルテノン神殿を始めとする、古代の遺跡群。パルテノン神殿のたつアクロポリスの丘は予想以上に高く、パルテノン神殿は予想以上に大きく…今改めて考えると神聖な雰囲気が漂っていたようにも思うのですが、あまりにもダイナミックで風通しが良く、みている最中は良い意味で神聖さを感じませんでした。それがあの遺跡群の魅力の一つなのだと思います。
<メテオラ>
アテネのパルテノン神殿とは打って変わって厳かな雰囲気の漂う修道院、それがメテオラです。正直冬の寒い中、アテネよりさらに北の田舎町に行くことは迷ったのですが、本当に行って良かったと思います。メテオラとは、巨大な岩の上に立つ修道院群で、カラバンカという駅から車で20分程度。だんだん巨大な岩が見えてきます。地上に突如そびえ立つ岩でさえ神秘的なのに、その上にさらに修道院があるのだから、本当に不思議な場所です。修道院を4つほど回りましたが、どこもこじんまりとしていて、厳かで、観光客も多いというのにそんなことを感じさせない不思議な空間でした。さらに運の良いことに、なんと滞在中に雪が降り始めたのです。ただでさえ神秘的だった修道院がさらに神秘的になりました。冬にギリシャという慣れない国のさらに都心から外れた場所へ行くことは不安でしたが、本当に行って良かったと思います。
<サントリーニ島>
今まで、人よりは色々な国を訪れてきましたし、その中で何度も美しい風景を目にしてきました。しかし、私にとってサントリーニ島以上に美しい場所は未だかつて見たことがありません。本来であればアテネのみのはずだったのですが、どうしてもサントリーニ島に行ってみたかった私は、母に懇願し、サントリーニ行きのフライトを予約しました。
朝一のフライトで到着し、夕方最後のフライトで帰宅…。実質滞在時間は5時間程度。
翌日日本へ帰国なので、乗り遅れは許されません。そんなハラハラドキドキの小旅行の始まりです。
空港についてまずはタクシーに乗りました。運転手のお兄さんと交渉の末、2時間30分で、イアとフィラの街を巡り、空港まで送迎してくれるようツアーを組んでもらいました。
イアの街は夢見ていた風景をのもの…まるで絵の中に入り込んでしまったような風景でした。シーズンオフだからかほとんどの店が閉じていて閑散としている、と運転手のお兄さんは嘆いていましたが、私としてはむしろゆっくり観光ができたので、また冬に行きたいと思ってしまったほどです。
フィラの街へ行く途中、お兄さんの好意で有名な写真スポット「3 bells」に止まってもらい、そこでも写真を撮りました。ギリシャは(たまたま出会った人がそうだっただけかもしれませんが)人が優しいところが本当に魅力的な国だと思います。
その後今度はフィラの街へ。フィラもやはり白くて美しい街でした。フィラの方がどちらかというと開けており、現実感があったかと思います。タクシーのツアーは2時間30分で終了してしまいましたが、時間は余裕があったため、母と、空港から歩けるところまで歩いてみようと、空港周辺を散策しました。その風景もまた、美しかったです。イアやフィラのような観光地とは違い、本当に素朴な風景でしたが、それでも本当に美しく、むしろその方が現実味があったせいか記憶に残る風景でした。
いつも海外旅行へ行った後、その国に「また行きたいな」と思います。しかし、そう思うと同時に「また行くことはあるのだろうか」とも考えます。時間もお金も限られているため、「また行きたい」と思っても、本当に再び行くことができる国は限られているということを、なんとなく考えてしまうからです。
しかし、それでもギリシャには再び行きたいと強く思える、そんな魅力的な国でした。
※この旅行記は2020年5月に書かれたものです。最新の情報はご自身でご確認ください。