ロシア(モスクワ&サンクトペテルブルグ)旅行記

1日目(7月18日)アエロフロート直行便で成田->モスクワ

アエロフロートは最新のエアバス330ダシュ200でパーソナルモニターも付いていて機内エンタテーメントにも飽きません。これまた最新のアエロフロート専用のモスクワシェレメチェボ空港ターミナルDに定刻に到着!

ここから早速ロシアの洗礼を浴びることになります。空港の入国審査に並ぶこと延々2時間。たくさん人が並んでいるのに審査のゲートは5つだけしか開いてなく(全部で30くらいあるのに、ボーとしている係員もいる)、ひとりひとりの手続きにも時間がかかる。

2日目(7月19日)アエロフロートでモスクワ->サンクトペテルブルグ

宿泊先のコルストンホテルからタクシーでモスクワシェレメチェボ空港へ渋滞の可能性があるので早めに出たが、この日はすんなり行けて約1時間で空港へ(タクシーはホテルに頼んで2700ルーブル=8,600円)

サンクトペテルブルグ空港到着後は、39系統のマルシュルートカ(小型乗り合いバス)で最寄の地下鉄モスコフスカヤ駅へ。このマルシュルートカでは最後尾の乗客は他の乗客を仲介して手渡しで運転手まで運賃を払います。そしておつりは他の乗客を経由して戻ってきます。私も仲介役をしました。

そして地下鉄を乗り継いでホテルまでたどり着きました。地下鉄の印象はとにかく乗っている人が多い、駅が人であふれている、ひっきりなしに電車が来る、駅構内の造りが重厚で豪華、地下深いところを走っているので地上までのエスカレーターがやたら長い。エスカレーターの速度は日本の2倍くらい早いのですが、時間を計ると地上に出るまで5分もかかりました。(さすがにエスカレーターを駆け上がる人はいません。)そして、人が乗り込んでいようと勝手にドアを閉めることです。しかも日本のように人が挟まれても二度とあけてくれず、閉まる強さも強力で、危険です。いかにもさっさと乗り込まないほうが悪いといわんばかりです。

ホテルはサンクトペテルブルグのモスクワ駅から徒歩5分くらいのところにある近代的なIBISホテル(1泊朝食付きで10,000円前後)です。

スターリンクラシック建築のモスクワ大
サンクトペテルブルグの地下鉄エスカレーター

3日目(7月20日)終日、サンクトペテルブルグ観光後、夜行列車でモスクワへ

エルミタージュ美術館->サンクトペテルブルグ市内運河クルーズ観光->血の上の救世主教会->ネフスキー大通りを通ってホテルへ

まずは観光の目玉、エルミタージュ美術館へ11時頃に着きましたが入場するためにすでに長蛇の列、列、列.... 結局、炎天下を1時間半並んでやっと館内へ。中に入ってみるとガラガラです。入場の切符売りのブースが少なく、いろいろな入場料金のオプションがあってひとりひとりに説明しながら売っているので時間がかかります。

エルミタージュ美術館は、まず何と言っても、もともと宮殿であった建物を美術館として利用しているので、各展示室が「謁見の間」や「紋章の間」など豪華絢爛な装飾が施されていて、それを見るだけでも価値があります。さらに美術の教科書に載っているようなレオナルド・ダ・ヴィンチやラファエロミケランジェロなどのイタリア美術、ルーベンスやレンブラントのオランダ美術エルグレコやゴヤのスペイン美術にセザンヌやモネ、ルノワール、ゴッホ、ピカソ、ゴーギャンなどの近代ヨーロッパ美術まで一同に展示されています。ちょっと言い過ぎかも知れませんが、ウフィツィ美術館とアムステルダム国立美術館とプラド美術館を同時に行ったような価値があります。そんなに美術に造詣のないこの私が3時間くらい見学してしまいました。

並び疲れと歩き疲れで次は、1時間の運河クルーズ観光船に乗船です。エルミタージュ美術館の間を抜けて巡洋艦も停泊している大きなネヴァ川に出て夏の宮殿あたりから運河に入り、たくさんの宮殿や教会を船上から眺められます。

その後、もうひとつの観光の目玉、血の上の救世主教会をめぐり、たくさんのホテル、ショップ、レストランが並ぶネフスキー大通りを通ってホテルへ

エルミタージュ美術館内部
血の上の救世主教会

ホテルには19時頃、戻ってきましたが夜行列車が出発する11時までまだ4時間あります。ホテル内のバーでノートパソコンを開いてメルマガ執筆開始です。11時になってもこの時期サンクトペテルブルグは、まだ明るいです。ホテルを出て徒歩5分で夜行列車が出るモスクワ駅へ(ガイドブックには深夜の駅までの道や駅の中は危ないと書いていましたが、私の感覚では特に危険は感じませんでした。これは時期的なことや個人的な感覚の差もあるので参考までに)

一晩、退屈しないように駅内のコンビニでビール、お菓子、水を買い込みました。ホームにはすでに豪華な夜行列車が止まっており、各号車の入り口にひとりづつ女性の車掌が立っていて乗り込む人の乗車券とパスポートなどをチェックしています。寝台個室にはすでにお菓子と水が備え付けてあり、コンビニで買い込む必要はありませでした。定刻に列車はホームを離れ、とりあえずビールを飲みながら外をながめていると係員がやってきて、明朝の朝食を4つから選ぶように聞かれました、そして何とビール、ジュース、ウイスキー、ワインが入ったかごを持っていてひとつ選べと言ってます。ついついビールを選んでしまいました。

鉄道オタクとしては、ここでやすやすと寝るわけにはいきません。ビールを2本飲んでふらふらになりながらも食堂車まで出撃です。豪華なバーラウンジのようなソファーに座り、スタッフにおすすめのロシア料理とビールを注文しました。さすがにビール3本と心地よい夜行列車の揺れで深い眠りにつきました。

4日目(7月21日)終日、モスクワ市内観光

ホテル->雀が丘展望台~モスクワ川クルーズ~クレムリン->赤の広場

セントペテルブルグからの夜行列車は、定刻朝8時にモスクワのレニングラード駅に到着。各車両に一人ずつ乗っている車掌がホームに直立して乗客を見送る。(写真を撮りたかったがロシアでは空港や駅構内での撮影不可)

地下鉄に乗り換えて市内南部のコルストンホテルへ。荷物を預けて市内観光開始!まずスターリンクラシック建築の巨大なモスクワ大学へ。その後、露天のお土産屋が並ぶ雀が丘へ。ここでは、たくさんの種類のマトリョーシカが所狭しと置かれています。かわいい女の子のものからソ連時代からの歴代大統領のものやいろいろなマトリョーシカがあります。アメリカやドイツ、中国、韓国の歴代指導者のマトリョーシカはありましたが日本のものは見当たりませんでした。日本からの観光客が少なく需要がないのか、はたまた指導者が替わりすぎて製造が追いつかないのか?雀が丘展望台はモスクワで一番高いところなのでモスクワ川を挟んで市内を一望できます。

雀が丘の露天お土産屋
歴代大統領マトリョーシカ

展望台から川べりの船着場まで降りてモスクワ川のクルーズ船に乗ります。まず世界遺産のノヴォデヴィッチ修道院近くまで下って、Uターンして市内中心に向かいます。途中、救世主キリスト聖堂を眺めながら、巨大な城壁に囲まれたクレムリンの横を船は通り過ぎ、これまた巨大なスターリンクラッシク建築の芸術家アパートまで行ってUターンして、赤の広場近くで下船します。

クルーズ船からのクレムリン
芸術家アパート

クレムリンには、たまたま列に並ぶことなくすんなりと入れました。クレムリンの城壁の中には大統領府もありロシアの政治、宗教、文化の中心ということもあって緊張しましたが中ではたくさんの観光客が教会めぐりや武器庫見学をしていてざわざわとしていました。どちらかというと中に入るより外から重厚で壮大な城壁と建物を眺めるほうが価値があるようです。

その後、歴史博物館、グム百貨店、レーニン廟、ワシリー寺院に囲まれた赤の広場に行きました。グム百貨店は観光ポイントとしても有名ですが、今でも高級ブランド店やカフェ、レストランなどがたくさんあってにぎわっています。そしてロシアで一番ロシアらしい聖堂がワシリー寺院です。玉ねぎ形のドームと派手な外観であまりにも有名です。モスクワ観光を一通り終えて地下鉄でホテルへ。

赤の広場
ワシリー寺院

5日目(7月22日)アエロフロート直行便でモスクワ->6日目(7月23日)成田

貸切バスで空港に向かいましたが、有名な渋滞につかまって3時間もかかって、ちょっとあせりました。とにかく空港に向かう高速道路のような大通りのど真ん中に故障車が止まっていたり、事故があったり、渋滞のことなど関係なしに道路工事が行われていたりと空港までたどり着くのに一苦労です。

ただ空港に着くと新ターミナルは快適でチェックインや出国審査はスムーズでした。入国は厳しく、出て行く者には関知せずというところでしょうか。

※この旅行記は、2010年7月に書かれたものです。最新の情報は、ご自身でご確認ください。

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