創立25周年記念旅行体験記「コペンハーゲン旅行記」

3/4出発 スカンジナビア航空直行便利用 コペンハーゲン5日間に参加されたF.Eさんからのご投稿です。コペンハーゲン旅行を計画されている方はぜひご覧下さい。

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初めての北欧、デンマーク ・コペンハーゲン 。「世界で最も幸せな国」と呼ばれていることが、垣間見れた旅だった。

訪れたのは、2019年3月。日本は少し暖かくなってきたのにもかかわらず、ここコペンハーゲンはまだ極寒そのもの。旅行中は冷たい雨の日が続き、ダウンジャケットでその寒さを凌いだ。

コペンハーゲンは、東京よりも小さい都市。2~3日あれば市内を見回れるくらいである。日本からの距離はあるが、ショートステイでも充分楽しめる。

物価は高い。税率25%ということもあり、日本より安いものと言えば、ビール・パン・チーズくらい。どれも私の好きな食べ物。ホテルの朝食ビュッフェのシンプルなパンとチーズから始まり、その日の疲れを癒す夕食のビールは最高である。旅行中は思うままに食べ尽くした。

洋服や雑貨は、特に値段の高さを感じた。インターナショナルなブランド・チェーン店に関しては、北欧・欧州ブランドであっても税率の高さから日本で購入した方が安いというのには驚きである。この類に関しては、無駄にお土産を買う必要は無さそうだ。そういうわけで、「それ以上の何か」を求めお土産探しをする。


さて、今回の旅で最も訪れたかった所、クリスチャニア。厳かな煉瓦造りの古い建物が散見されるコペンハーゲン市内であるが、クリスチャニア自治区に関しては完全に異国の地である。アートやストリートカルチャーのジャンクションであり、ヒッピーカルチャーをも彷彿させるまさにフリーシティ。自由奔放な壁のアートは、ポップな色使いと豊かな発想で、とても北欧とは連想し難いものである。
ある意味市街地とは鎖国されているようにも見えたが、クリスチャニアで生活する人々は時代に翻弄されない確固たる信念を持っている。その信念は、「自由」ということ。お金では決して買うことのできない自由。目の前にある自由こそが、幸せそのものに直結している。治める税金で暮らしが保証されていることから、デンマークでは政治・経済に対する反発は殆どない。日々の暮らしの満足感を、私たち日本人は忘れかけてしまっているのかもしれない。「生きてるだけでまるもうけ」、考え方における文化の違いを認識した旅だった。




今世界的にはコロナショックで、「自由」を失いかけている人が多いのではなかろうか。真の自由を見つめ直し、ポストコロナの世界を明るい気持ちで見出していきたいと感じた。そして、旅行で体感した価値観・人情・風景や、スマートフォンで収めた何気ない写真の一枚一枚が、各々唯一無二の思い出であり、それはお金では買うことのできないお土産・財産である。

プライスレス且つボーダーレスな温かさは、ネットワークを通じて今や全世界に発信できる時代。遠く離れていても、絆一つ一つを大切にしたい。



※この旅行記は2020年5月に書かれたものです。最新の情報はご自身でご確認ください。

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